働きながら年金をもっと受け取れる! 2026年4月からの「在職老齢年金」見直しを解説
2025.12.30
こんにちは、社会保険労務士法人ブライトンの宮城 です。
いよいよ今年も残すところあとわずかとなりました。本日は12月30日、年内最後のブログ更新です。
沖縄も年末らしい慌ただしさがありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
お正月にご家族や親戚が集まると、今後の働き方や老後の生活について話題になることも多いかと思います。
そこで今回は、いよいよ来年、2026年(令和8年)4月から施行される、働くシニア世代にとって「朗報」と言える年金制度の改正についてお話しします。
「働くと年金が減らされるから…」と、働く時間をセーブしていた方には、特に関わりの深いお話です。
「働くと年金が減る」仕組みが変わります
皆様は、「在職老齢年金」という制度をご存じでしょうか?これは、60歳以降も厚生年金に加入して働いている場合、お給料(賞与含む)と年金の合計額が「ある一定の基準」を超えると、年金の一部(または全部)がストップされてしまう仕組みのことです。
これまで(2025年度現在)は、この基準額が「約50万円(毎年度の改定により変動あり)」でした。 そのため、「お給料と年金を合わせて基準額を超えないように、勤務時間を減らそう」と調整されるベテラン社員の方が多くいらっしゃいました。
これが、今回の法改正により、2026年4月から「月額62万円」へと大幅に引き上げられることになりました。 (※正確な金額は今後の政令等で最終確定しますが、現在の基準より大幅に緩和されます)
具体的にどう嬉しいの?
この変更によって、これまで「年金カット」を気にして働き控えていた方も、より多くの年金を受け取りながら、現役並みにバリバリ働ける可能性が広がります。
【従業員の方にとっては】
★年金の減額を気にせず、スキルや経験を活かして収入を増やしやすくなります。
★「もっと働きたいけれど、損をする気がして…」というモヤモヤが解消されます。
【会社(経営者様)にとっては】
★熟練の技術や知識を持つベテラン社員に、フルタイムや責任あるポジションで活躍してもらいやすくなります。
★深刻な人手不足の中で、意欲あるシニア層の戦力化が期待できます。
「年金の壁」を気にせず活躍できる時代へ
これまでは「103万円の壁」や「130万円の壁」といった言葉がよくニュースになりましたが、シニア世代にとっては、この在職老齢年金の基準額も大きなハードルでした。
2026年4月からは、このハードルがグッと高くなり(通り抜けやすく)、元気なうちは現役としてしっかり稼ぎ、その上で年金も満額受け取るというスタイルが、より一般的になっていくでしょう。 「人生100年時代」と言われますが、年齢を重ねても社会と関わり、必要とされる場所で働くことは、健康や生きがいにもつながります。
新年に向けてのアクションプラン
今回のお話を踏まえて、この年末年始に少しだけ確認してみてはいかがでしょうか。
1、ご自身の「年金見込額」を確認してみる 「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、将来受け取る予定の金額をチェックしてみましょう。
2、会社の制度を確認する 再雇用制度や定年後の給与設定について、就業規則を見てみましょう。
3、ご家族と話し合う 「60歳を過ぎたらどう働くか?」をお正月の団らんの中で話してみるのも良い機会です。
2025年も、社会保険労務士法人なか のブログをご覧いただき、本当にありがとうございました。 制度は毎年少しずつ変わっていきますが、私たちは常に最新の情報をもとに、皆様が安心して働けるようサポートしてまいります。
来る2026年が、皆様にとって希望に満ちた明るい一年となりますように。 それでは、良いお年をお迎えください!
